庄原市在住の松本滉大郎(まつもと こうたろう)くんは板橋小学校5年生(撮影当時は4年生)。彩花のクラスメイト役で出演しました。
 卓球クラブに入って活躍しているという滉太郎くんは、学校でもみんなを楽しませることが大好きな活発な男の子です。
 このオーディションを受けたきっかけはお父さんの勧めがあったからだそう。西城のお隣の庄原市ということで、お父さんにとって「ヒバゴン」は、子どもの頃からとても馴染みのある存在だそうです。その「ヒバゴン」を題材とした映画、しかも西城町でのロケーションということで「ぜひとも」ということで応募されたということです。
 中国放送で行われたオーディションにもチャレンジしました。残念ながら合格することはできませんでしたが、後日スタッフの方から連絡があり、出演することが決定しました。
 その感想をたずねると、「映画に出てみたいと思っていたので、とってもうれしかったです」と答えてくれました。

 8月に入り、いよいよ西城町でのロケーションがスタートしました。まず最初は、大屋小学校での教室のシーンでした。
 「初めての映画の現場なので、とても緊張しました。『スタート!』という大きな声でさらに緊張しました。僕は窓際の一番前の席でした」と滉大郎くん。その後、バスで熊野神社へ向かうシーンや大トチの森のシーンなどの撮影をこなしました。
 ずっと一緒だった島本先生役の松岡俊介さんの印象を尋ねると、「背が高くて声が大きかったです。テレビで見るよりスゴいなぁって思いました」と答えてくれました。撮影で使ったスケッチブックには、松岡さんのサインがしっかりと。撮影の合間の時間に書いてくださったそうです。
 悪天候でスケジュールが変更したりと苦労はありましたが、撮影を通じて、「クラスメイト役のみんなとも仲良くなれし、とても楽しかったです」と振り返ってくれました。
 映画を観たのは、庄原での地元特別先行上映で。ご両親はもちろん、きょうだいやおじいちゃんおばあちゃん、みんなで映画を観に行ったそうです。
 「教室のシーンで振り向いたところが映っていました」と滉大郎くん。お母さんは、「家族みんなで一生懸命観ました。『帽子が映った!』とか話しながら(笑)。本人は思っていたより緊張していなかったように見えました。映画に出るなんて機会はなかなかないので、みんなで喜びながら観ました。最後に(エンドクレジットで)名前を観たときは家族中で感激しました」と感想を話してくださいました。
 また、お友達や先生も映画を観に行ってくださったのでとてもうれしかったそうです。
 最後に、滉大郎くんの将来の夢を尋ねました。
 「将来は、芸能人になりたいです。お笑いが出来る人になりたいな」。映画について聞いてみると「機会があったら出てみたい」と笑顔で答えてくれました。
オーディション会場で