広島県東広島市黒瀬町の湯谷三敬(ゆたに みつたか)くんは、男の子では最年少で、撮影当時は小学校3年生。彩花のクラスメイト役で出演しました。
 3月26日の庄原市での特別先行上映にご家族でいらっしゃったところお話しを伺いました。
 オーディションのことはラジオで知ったそう。「昔のヒバゴン騒動は何となく記憶があります。広島で撮影される映画なのでぜひ!と思ってチャレンジさせてみました。」とお父さんの二也さん。
 書類選考にパスし、いよいよオーディション。もちろん初めての経験で、もともと、人前に出るのは好きな方だった三敬くんもガチガチに緊張してしまったそう。「でもだんだん進んでいくにつれて『合格したい』という気持ちがわいてきた。」と気合い十分の三敬くん。「合格したときはとってもうれしかった。」合格してからは学校でみんなから「すごいね」って言われたそうです。
 そして8月に入り、撮影が始まりました。小学校の教室のシーンでは、「スタッフの人がセミの鳴き声が入らないようセミを追い払っているのが大変そうだった。」それに、スタッフが監督や助監督から叱られているのを見て、大人の人が叱られていることに少しびっくりしたそうです。
 また、大トチの森のシーンは突然の激しい雷雨に見舞われました。「でも雨が止むのを待つ間、井川遥さんと松岡俊介さんが、スケッチブックにサインをしてくれてとても嬉しかった。また、最終日(下校シーン)の撮影が終わったら松岡俊介さんがわざわざ僕たちに挨拶に来てくれて、少しだけど最後にお話ができてよかったです。松岡俊介さんはとっても気さくで優しい人だった。」と思い出を話してくれました。
 うれしかったことは、撮影初日、助監督の松岡孝典さんに「みつたかこっちに来て!」と名前をすぐに憶えてもらって指示されたことだそう。そして、自己紹介をした時、渡邊監督からお父様と同じ名前だということを教えてもらいました。最終日には、「俺の親父と同じ名前だよ」と言ってもらいながら、台本にサインをもらいました。「この映画には不思議な縁がありますね」とお父さんも話してくださいました。
 ここで湯谷さんご家族は上映会場へ。
 そして映画をご覧になっての感想をお父さんに伺いました。
 「息子に関係があるシーンの度に、思わず力が入ってしまいました。だから、ストーリーそっちのけ気味だったかも(笑)。5月の上映の時にはじっくりと見たいと思います。とっても感動しました」と話してくださいました。また、親子3代大のカープファンという湯谷さん。「撮影中、カープの帽子をずっとかぶっていました。大トチの木での写生のシーンでもずっとかぶらせてもらっていて、うれしく思いました。」とのことでした。
 最後にこれからの抱負を聞きました。「4年生になったらスポーツ少年団のソフトボールチームに入るのでそれを今からすごく楽しみにしています。そして、これからもしチャンスがあったらまた映画に出てみたいと思います。」と大きな声で元気に答えてくれた三敬くんでした。
大屋小学校でクラスメイトの佐々木くん、武村くん、中島くんと
打ち上げで、助監督の松岡さんと